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    島根県の重要文化財建造物            2017-12-13 現在 
番 号 名 称  年 代   構造等
027 出雲大社楼門 寛文7年(1667) 三間一戸楼門、入母屋造、檜皮葺
出雲大社楼門 (撮影:2008-4)
特徴等
出雲大社は記紀等に起源説話をもつ古社で、現在の大社町市街北東に鎮座している。明確な式年造替制ではないが、数多くの造営が行われてその建築様式などが受け継がれてきた。境内は、本殿を中心として三重に囲繞する垣によって区画される。最内郭部は、本殿のすぐ南に楼門、その両脇に東西神饌所を配し、これらを楼門両端から発した玉垣が囲む。楼門南方には八足門があり、その東西に廻廊が延び、東側廻廊中央部は楼造の観祭楼とする。東・西・北三方は瑞垣で区切り、郭内には本殿東方に摂社大神大后神社本殿、神魂伊能知比売神社本殿が東西に並び建ち、西方に摂社神魂御子神社本殿を配し、南東、南西の両隅に摂社門神社本殿を配置する。瑞垣外には、東方に末社東十九社本殿、釜社本殿、西方に末社西十九社本殿、南北氏社本殿、宝庫をそれぞれ南から北へ並べ、本殿背後の山麓に摂社素鵞社本殿が建つ。これら中心社殿は南及び東西を石積の荒垣で囲み、南面中央東寄りに銅鳥居を配し、その南東に会所がある。 これらの社殿のうち、銅鳥居は寛文度造営の位置にそのまま残り、楼門、八足門、廻廊、観祭楼などは寛文度の社殿を延享度造営に際し解体移築したものである。
楼門は、三間一戸、入母屋造、檜皮葺で、妻は豕叉首とする。棟通り中央寄り二本の円柱はひとまわり太く二階小屋組までのびる通柱とし、一階側柱は頭貫、飛貫、腰貫、地覆で固め、縁の二手先腰組を受ける。二階は床上に柱盤を井桁に廻し円柱を立て頭貫、内法長押で固め、尾垂木二段を備えた和様三手先組物で二軒繁垂木の軒を受ける。中備は一階外回りが彫刻入蟇股、一階内部と二階は間斗束とする。二階内部は鏡天井を張り、天井桁下端に刳形を彫るなど、化粧に仕上げる。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/出雲大社HP
2008-4-8
       
       
       
       
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